Microsoft Windows
Microsoft Windows のネットワーク効果事例
PC 時代に Microsoft は、間接ネットワーク効果を使って Windows を支配的な基本ソフトへ押し上げました。Windows は単なるソフトウェアではなく、第三者開発者と互換ハードウェアを抱えるプラットフォームでした。Windows 利用者が増えるほど、開発者はアプリケーションを作る動機を強めます。逆に、Windows 向けソフトウェアが増えるほど、個人利用者と企業は Windows を選びやすくなります。この利用者と開発者の両面ネットワークが、強い強化循環を生みました。
時間とともに、利用者と開発者の双方がロックインされました。利用者はアプリケーションや業務プロセスが Windows 上で動いていたからであり、開発者は最大の利用者基盤がそこにあったからです。その結果、Microsoft は事実上ほぼすべての PC にライセンス料を課せるほどの価値を獲得しました。Mac や Linux のような競合プラットフォームは、ソフトウェア資産がなければ利用者を引けず、利用者がいなければ開発者も来ないという鶏と卵の問題に直面しました。Windows の物語は、いったん成立したネットワーク効果が、何十年にもわたる持続的な市場支配力を生みうることを示しています。